【養老保険で計算してみた】保険は貯蓄に向いてない

【養老保険で計算してみた】保険は貯蓄に向いてない

ソニー生命の養老保険で計算してみる

2019年11月、養老保険の返戻率はソニー生命がトップ(参考:保険のドリル)で105%とのことです。

ただ、この表には保険金額がないので比較表としてはいかがなものかなと思うのと、保険料もかなりバラついているので試算時の保険金額もバラつきがありそうでちょっと信憑性が薄いです。

仕方ないのでソニー生命の養老保険の公式を見てみると「ご契約の保険金額が500万円以上の場合、保険料の高額割引制度が適用されます」という説明があったので保険金額 1,000万円の場合で計算していきます。

養老保険の返戻率を複利運用で考えたら何パーセント?

記載の中で一番保険料が安いのは25歳女性です。保険金額1,000万円で20年満期・月払だと、保険料が42,400円で総額1,017,6000円に対して1,000万円が返ってくるので返戻率は98.27%となっています。(やっぱり保険のドリルさんの表はダメでしたね)

資産運用シミュレーション(金融庁)で同じ金額・同じ期間を入れて試してみると・・・って100%を下回っているので計算できません。

ただし、保険料には貯蓄部分だけでなく保障部分に対するものもあるため、貯蓄部分の保険料を計算してみます。保障部分は単純に20年の定期保険になります。

簡単にシミュレーションできるオリックス生命やライフネット生命で見てみると保険料が832~918円でしたので、保障部分の保険料は約900円と考えられます。

42,400円から900円を引いた41,500円で計算しなおすと利回りが0.041%のとき10,000,776円と近い数字になりました。

ソニー生命の養老保険の利回りは約0.041%ということです。(25歳女性の場合)
ちなみに、保険料が一番高い45歳男性で同様の計算をすると保障部分が4,200円、貯蓄部分が40,110円で利回り0.380%となりました。

養老保険よりも利回りのいい金融商品は?

単純に利回りだけ比べると同じソニー生命でも学資保険の方が高いです。とはいえ、学資保険も1%いかないです。
学資保険のときも書きましたが、日本取引所グループの資料によると、直近18年の日本株の配当利回りの平均は1.61%、税引き後でも1.27%はあります。(株価が変わらない前提で)配当金もらうだけで養老保険に勝てます。

日本株を全部買うわけにはいかないので、現実的にはつみたてNISAでインデックスファンドを買うというところでしょうか。

一般NISAやってるからつみたてNISAが使えないという人はご自分でお探しください。(そもそも、こんな記事読んでないでしょうけど)

結論

養老保険で積み立てるよりも設定している金額に近い定期保険に入って、残りのお金を投資信託に入れたほうが良い。
ハンバーガはセットの方が安いのに、金融商品はセットの方が高くなる。