【個人年金保険で計算してみた】保険は貯蓄に向いてない

【個人年金保険で計算してみた】保険は貯蓄に向いてない

ソニー生命の個人年金保険で計算してみる

なぜソニー生命を選んだのかというと、普通の個人年金保険と変額個人年金保険の両方を扱っていて比較しやすいからです。ソニー生命の個人年金保険の数値を使います。

個人年金の場合、死亡時の保障がほぼ払い込んだ保険料を戻すだけという内容なので男女差による保険料の違いはほとんどありません。それでも女性の方が少し安いのでそちらで計算していきます。

個人年金保険の返戻率を複利運用で考えたら何パーセント?

定額個人年金の場合、35歳時点から60歳まで31,990円を25年間払った総額が9,597,000円、保険金額1,000万円(100万円を10年間)が返ってくるので返戻率は104.20%となります。
変額個人年金の場合、35歳時点から60歳まで20,490円を25年間払った総額が6,147,000円、保険金額1,000万円(100万円を10年間)が返ってくるので返戻率は162.68%となります。

資産運用シミュレーション(金融庁)で同じ金額・同じ期間を入れてみると
定額個人年金の場合、利回りが0.328%のとき10,000,033円と近い数字になりました。
変額個人年金の場合、利回りが3.5%前提での記載なので3.5%ということではなく、3.638%のとき10,000,562円と近い数字になりました。

というのは間違いです。

実際には100万円を10年間かけて返してもらう間にも保険会社の方で運用しているのでこうなります。
定額個人年金の場合、利回りが0.229%のようです。(60歳時点で9,876,063円になり、0.229%で運用しながら取り崩すのであれば9,875,195円あれば足りる)
変額個人年金の場合、利回りが2.638%のようです。(60歳時点で8,690,860円になり、2.638%で運用しながら取り崩すのであれば8,689,982円あれば足りる)

個人年金保険よりも利回りのいい金融商品は?

定額個人年金の場合、老後資金ということなのでiDeCoで日経平均インデックスファンドあたりで十分勝てるかと思います。個人年金保険の節税効果は保険料8万円以上払っても4万円の所得控除にしかなりませんが、iDeCoなら払った全額が控除されますしね。

変額個人年金の場合、10年以内の解約をしてしまうと解約控除費用というのがかかり元本割れしますので同じ2.638%の商品だとしてもiDeCoなどで投資した方が有利です。
もしも、どうしても保険で増やしたいなら変額保険だと死亡保障分のコストがかかって増えにくいので、変額個人年金の方がオススメです。

結論

個人年金保険は、ほぼほぼ一般の金融商品と同じなのでわざわざ選ばなくていいような。