【変額保険で計算してみた】保険は貯蓄に向いてない
ソニー生命の変額保険で計算してみる
「変額保険(へんがくほけん)とは生命保険のうち、外国為替取引や投資信託の仕組みを取り入れ、死亡保険金額や解約返戻金、満期保険金の額が運用に応じて変動する投資型の生命保険商品をいう。」
と、Wikipediaに書いてありました。この商品設計からして、運用を自社でなく委託してたら1つマージン増えるので普通に投資した方が有利と分かりますね。
変額保険には変額終身・変額養老・変額年金とパターンがありますが、考えやすい変額養老で計算していきます。
2019年11月ではソニー生命・アクサ生命・東京海上日動あんしん生命をよく見ますが、各社のシミュレーションで使える利回りがバラバラで単純に比べられないため、一番高い率でシミュレーションできるソニー生命を選ぶことにします。
変額保険の返戻率を複利運用で考えたら何パーセント?
35歳男性・積立機能重視のオプションA・60歳までの25年・保険金額1,000万円・運用実績7.5%と仮定して28,390円を支払っていくと、1,655万円になり返戻率は194.31%となります。
資産運用シミュレーション(金融庁)で同じ金額・同じ期間を入れて試してみると利回りが4.857%のとき16,550,188円と近い数字になりました。
ただし、保険料には貯蓄部分だけでなく保障部分に対するものもあるため、貯蓄部分の保険料を計算してみます。保障部分は単純に25年の定期保険になります。
簡単にシミュレーションできるオリックス生命で見てみると保険料が3,040円でしたので保障部分の保険料は約25,350円と考えられ、計算しなおすと利回りが5.611%のとき16,552,332円と近い数字になりました。
運用実績が7.5%と聞くと利回りが7.5%なのかと勘違いしやすいですが、実際には貯蓄部分しか運用されず、運用手数料も引かれるので、ソニー生命の変額保険の利回りは5.611%となります。(もちろん運用実績に左右されるので確定利回りではないです)
変額保険よりも利回りのいい金融商品は?
世界経済の平均成長率が7%程度と言われているので、5.611%に勝つ商品となるとどうしても日本国内投資だけでは難しいですね。
なるべく非課税で7%を目指すとなるとつみたてNISAで世界経済インデックスファンドを買うというところでしょうか。
とか、思って探してみたら賢人の海外投資マニュアルに、この記事以上に詳しく書いてありました。(ソニー生命の変額パンフレットには現在6%で記載ありますが、本記事では敢えてリンク先と同じ利率で記載しました)
結論
変額保険で積み立てるよりも設定している金額に近い定期保険に入って、残りのお金を投資信託に入れたほうが良い。
ハンバーガはセットの方が安いのに、金融商品はどうやってもセットの方が高くなる様子。