【学資保険で計算してみた】保険は貯蓄に向いてない
ソニー生命の学資保険で計算してみる
2019年11月、学資保険の返戻率はソニー生命がトップ(参考:学資保険まるわかり辞典)とのことです。
ソニー生命の学資保険は3タイプあって、中学・高校・大学・社会人スタートの4回もらえるⅠ型、大学スタート時に全部もらうか大学・社会人スタートの2回に分けるⅡ型、大学スタートから社会人スタートまで5階に分けるⅢ型となっています。
大学入学用の資金を準備するという趣旨では大学スタート時に全部もらうⅡ型が分かりやすいので、こちらで計算していきます。
学資保険の返戻率を複利運用で考えたら何パーセント?
Ⅱ型の30歳男性・18歳満期・月払タイプ・保険料払込免除特約ありだと、保険料が13,620円で総額2,941,920円に対して300万円が返ってくるので返戻率は101.97%となっています。
資産運用シミュレーション(金融庁)で同じ金額・同じ期間を入れて試してみると利回りが0.218%のとき3,000,125円と近い数字になりました。
ただし、保険料には貯蓄部分だけでなく保障部分に対するものもあるため、貯蓄部分の保険料を計算してみます。保障部分は払込免除になる金額なので最大で294万円となる月額13,620円の収入保障保険のようなものです。
本当は収入保障保険で計算したいのですが月額1万円ちょっとのプランがないので、簡単にシミュレーションできるオリックス生命やライフネット生命で300万円の20年間保障の定期保険で見てみると保険料が830~870円でした。
収入保障保険なら保険料はもっと下がりますが、学資保険が有利になるように13,620円から870円を引いた12,750円で計算しなおすと利回りが0.943%のとき3,000,256円と近い数字になりました。
ソニー生命の学資保険の利回りは良くても0.943%ということです。(30歳男性の場合)
学資保険よりも利回りのいい金融商品は?
元本保証とはいえ、マイナス金利のせいで個人向け国債は0.05%なのでダメです。
日本取引所グループの資料によると、直近18年の日本株の配当利回りの平均は1.61%、税引き後でも1.27%はあります。(株価が変わらない前提で)配当金もらうだけで学資保険に勝てます。
日本株を全部買うわけにはいかないので、現実的にはつみたてNISAでインデックスファンドを買うというところでしょうか。ジュニアNISAは2023年に終わる事になっているので、延長される可能性もありますがダメです。
一般NISAやってるからつみたてNISAが使えないという人はご自分でお探しください。(そもそも、こんな記事読んでないでしょうけど)
結論
学資保険で積み立てるよりも設定している金額に近い定期保険に入って、残りのお金を投資信託に入れたほうが良い。
ハンバーガはセットの方が安いのに、金融商品はセットの方が高くなる。